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【プライズゲーム解説】クレナフレックス【クレゲ界の歴史を変えた傑作機】

目次

どんなゲーム?


 クレナフレックス(CLENA-FLEX)は
2004年(平成16年)にナムコから発売された
クレーンゲームです。

以後に続くクレナシリーズの初代機で、
それまでのクレーンゲームには無かった画期的な機能が多数盛り込まれており、
ベストセラーになりました。

初稼働から17年半もの期間が経過していながら、
おそらく国内で2022年現在最も普及しているクレーンゲーム機であると言えるでしょう。

白とシルバーを基調とした明るいデザインで、
ゲームセンターが家族向けの場所として認知されてきた時代背景にもマッチしていました。

カラーバリエーションはピンクとブルーの2色で、
設置台数の多い施設では2色のパネルやビルボードパネルが混在して使用されているもよく見かけます。

過去のクレーン機と何がちがう?

 クレナフレックス(以下クレナ)には、
それまで存在していたクレーンゲームは無い様々な機能が搭載されています。

  • フリーホール機能

 クレナ以前のクレーンゲームは、
景品をセットするフィールド、
そして景品落とし口の位置は決まっていました。

クレナのフィールドはパネルの組み替により、
フィールドと落とし口のサイズ、形、場所まで
かなり自由に変更することが可能です。

更に、アームが景品を掴む動作を行った後
落とし口の真上へ移動して離す動作しますが、
このアームを離す場所も自由に設定することが可能になりました。

落とし口はフィールドを3×3の9マスにエリア分けし、
落とし口として1〜9マスを自由に指定できます。

これにより、従来は
「景品はフィールドに直置き、落とし口は手前の角」
と決まっていたものが、
「左右に景品を設置、落とし口は中央」
だとか
「手前に景品を設置、落とし口は奥側」
など、オペレーターのアイディア次第で
無数の設置方法が可能になりました。

現在ではもはや当たり前になっている、
棒2本に景品を設置する通称「橋渡し」置きも
このクレナの登場によって非常に容易になり、
多くのゲームセンターで採用されるようになりました。

この機能を活かすため、
景品取り出し口も非常に大きくなっています。

以前には使用できなかったような大型の箱や
ぬいぐるみも使用でき、
非常に汎用性の高いクレーンゲームになりました。

  • フィールドの高さ調節

 フィールドのパネルをセットするフレーム部分は景品や仕掛けに合わせて高さが変更可能です。

  • アームの動作設定

 アームサイズはS、M、Lの
3種類を工具なしで交換できます。

アームパワーは左右個別に設定が可能です。

アームの閉じ始めと閉じ終わりの間に力のムラが少なく、
ほぼ一定の力を保つようになっています。

アームの開き具合も50%〜100%の間で設定することが可能です。

 それまで主流になっていたセガのUFOキャッチャー7も
非常に使い勝手のいい筐体でしたが、
ここまでの機能を揃えたクレナフレックスの登場は
衝撃的であったのは間違いありません。

後発のUFOキャッチャー8や
ネイルステージもものともせず、
圧倒的なシェアを獲得しました。

攻略のポイント・コツ・取り方

ポイント1
 クレナはアームサイズ、爪の種類や角度を除き、
外見から設定状況を見極めることは出来ません。

そこで、アーム開度、左右それぞれのパワーを
可能な限り少ない手数で見極めることが
第一の攻略の鍵になります。

ポイント2
 クレナはアームユニットのが非常に重く、
上からの押し込みが有効な場面が多くあります。

特に箱の景品を狙う際には
箱の角を爪の先で押してみましょう。

大きさや重さにもよりますが、
引っ掛けるよりも大きく動くことも多々あります。

押しは積極的に狙っていくのがいいでしょう。

ただし、チェーンなどを使って下降制限をかけ
押し込みが制限されている場合もあります。

下降制限2パターン




 また、一見するとチェーンが付いておらず、
下降制限がないように見える場合でも、
配線用のカールコードを延びないように止めてしまう方法で下降制限を行う方法もあります。

この場合はコードが縮もうとする力が働くため、
押す力が極端に弱くなってしまっているので注意が必要です。

まとめ

 クレナの登場以降、
クレーンゲームは汎用性が飛躍的に高まり、
お店の工夫次第で景品の置き方のパターンは無限ともいえる程になりました。

クレナがクレーンゲームの歴史を変えたと言っても過言ではありません。

クレナ登場の前年にはタイトーからフィールド上下機能を一足早く搭載したクレーンゲーム、
カプリチオG-Oneが発売されましたが…
これはもうお気の毒さまですとしか言えません。

クレナ以前の機種では出来なかった仕掛けは数多くありますが、
クレナ以降の新型機種でなければ作れない置き方というのは非常に少なく、
運営するだけならクレナで十分とも言えるわけです。

修理サポートは2018年に終了してしまいましたが、
これだけ出回っている機種でもありますので中古部品なども多く、
まだまだ現役で活躍してくれることでしょう。

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