目次
どんなゲーム?
UFOキャッチャー8(UFO CATCHER 8)は
2008年(平成20年)にセガから発売されたクレーンゲームです。
クレーンゲームの代名詞、UFOキャッチャーシリーズの8代目としてリリースされました。
前作UFOキャッチャー7で大きく進化したUFOキャッチャーですが、更なる高機能を引っ提げて登場したナムコのクレナフレックスにシェアを奪われてしまいます。
そんな背景のもと生まれたUFOキャッチャー8 は、クレナの影響を大きく受けています。
2011年にはマイナーチェンジ版としてUFOキャッチャー8 セカンド(UFO CATCHER 8 second)が登場しました。
UFOキャッチャー7との違い
- UFOメカ(アームユニット)
サイズ3種類の交換アームはUFOキャッチャー7から受け継ぎ、以降シリーズでも標準仕様になりました。
アームの取り付け方式がネジ留めからボタン着脱式に変更され、ワンタッチで交換可能になりました。
爪部分は従来のネジ2本で留めていたものから、突起を併用したネジ一本で止めるクレナによく似たタイプになり、交換の手間が軽減されています。
さらに爪の取り付け部分は角度を変更できるようになっており、微妙な調整を行うことが可能です。
- パワー調整
アームの駆動はバネを使用しないものに変更され、左右個別にパワー調整可能になっています。
また、アーム下降時、景品やパネルに触れてからセンサーが作動し、動作がストップするまでの時間を設定できます。
短く設定することで押し込みで景品を動かすことが難しくなります。
- クレーン移動設定
クレーンの初期位置、移動限界を設定可能です。
横だけでなく、スタート時の高さも変更可能です。
デフォルトの高さが上がっており、より大きな景品を使用できる他、従来程度の高さにして難易度を下げるなど設定の幅が広がりました。
- フィールド組み替え
クレナ同様、取り出し口を大きく確保しておりパネルの組み替えでさまざまな形状で運営が可能です。
パイプでフレームを自由に組み立てられるようになっており、高さは勿論のこと前後に角度をつけたり、段差をつけることもでき、工夫次第で高い汎用性を発揮します。
- コントロールパネル
プレイヤーがボタン操作を行うコントロールパネルはやや低い位置になりました。
ファミリー層のプレイヤー増加に合わせて子供も遊びやすい高さになっています。
後述のUFOキーを使用した際にスタッフが操作するためのボタンがコイン投入口に取り付けられています。
- パーツ収納スペース
景品スロープ部分のカバーを外すと収納スペースになっており、交換用のアームやパネルなどのパーツを収納出来ます。
従来のマシンでは、パーツは倉庫などに保管している場合がほとんどのようです。
部材を組み替えるごとに取りに行ったり戻したりを行う必要がありましたが、この収納スペースのおかげで行き来の手間が削減されます。
- UFOキー
付属のサービスキーにはICチップが内蔵されています。
これをコントロールパネルにかざすことでサービスドアを開けずにクレジット追加やパワー調整が可能になっています。
また、機能の切り替えによって売り上げデータなどをサービスキーに保存してPCで管理する事も可能です。
オンライン対応予定だった
UFOキャッチャー8は当初、セガのオンラインサービスであるALL.Netに対応の予定であり、筐体背面にはLANケーブル差し込み口も装備されています。
オンラインで売り上げを管理出来るようになったり、BGMの追加などが予告されていました。
稼働後に実装予定のサービスでしたが、実現には至らなかったようです。
これ以降もマイナーチェンジ版やシリーズ機が登場してきましたが、同様の機能は搭載されておらず、不要と見なされたようですね。
マイナーチェンジ
UFOキャッチャー8 セカンド
照明のLED化による消費電力の削減、クレーンの移動及び動作のスピードが変更されたことによる1プレイあたりの時間短縮など多数の変更が見られます。
最大の変更点として、従来は紐やチェーンを使用して行なっていたアームの下降制限を数値で設定できるようになりました。
その他の変更点は以下の通りです。
・天井電源に対応
・テストプレイボタン設置
・収納スペース拡大
・収納スペース内に外部音声入力とAC電源設置
・パネル取り付けパーツ、角度調整パーツ追加
既に通常版を導入済みのロケーションを対象として、UFOキャッチャー8通常版に追加部品やアップデートなどを行なってセカンド同等の機能を持たせるアップデートキットも登場しました。
UFOキャッチャー8 セカンドライト
セカンドと同等のソウトアェアを搭載した廉価版です。セカンド発売後に登場したナムコのクレナ2に対抗してリリースされました。
付属パーツは最低限ですが、こちらもアップデートキットを使用することでセカンドと同様の運営が可能です。
攻略のポイントやコツ・取り方など
UFOキャッチャー8は他記者と比較してアームユニット本体が比較的軽く、小さめの作りをしています。
そのためクレナのような押し込みはやりにくいようになっています。
バージョンによるアーム移動速度の違いや下降制限もあるため、プレイ前に必ず確認するといいでしょう。
セカンドにはビルボードにアルファベットで"Second"の記載があり、見分けるのはそれほど難しくありません。
アームにはバネが使用されていないので、中央で掴んでもパワーが弱まることはありません。
下降制限がかかっている場合はより深くアームがかかるので端のギリギリを狙った時にうまく動かない時は、やや中央寄りで狙うと動く場合がありますので試してみてください。
UFOキャッチャー vs クレナシリーズ
UFOキャッチャーシリーズでクレーンゲームでは不動のトップに君臨していたセガですが、突如として現れた高機能クレーン、ナムコのクレナによってその立場は大きく揺らぐことになりました。
シェアを奪還すべく発売したUFOキャッチャー8はそれなりの台数が販売されました。
しかし、UFO8が発売されたのはクレナ登場から4年も経過した頃です。
4年もあれば新規オープンの店舗はクレナとUFO7で埋めてしまいますし、マシンの更新でも既存のロケーションは既にクレナや安価なUFO7を導入済みです。
UFO8の入り込む隙間はそれほど大きくはなかったことでしょう。
幸いにもセガは直営店を経営しており、直営店ではUFO7と並んで活躍することができましたが、他の多くのロケーションでは振るわなかったように思います。
結果として2022年現在の巷で見かけるクレーンゲームは現在でもクレナが多くを占め、1世代前のUFO7が未だに現役で活躍しています。
UFO8はひっそりと姿を消していきつつあり、前作ほどのヒットとはなりませんでした。
それでもUFO8で採用された機能や技術は、
確実に以降のクレーンゲーム機に影響を与えました。
まとめ
- UFOキャッチャーの8代目
- クレナに対抗した高機能クレーン
- 攻略は基本をしっかりおさえて!
- シェア争いでは負けたけど、次世代に繋いだ