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【プライズゲーム解説】ビッグキャッチャーデカクレ


目次

どんなゲーム?

 ビッグキャッチャーDeca Cre
 ビッグキャッチャーデカクレ

 2011年に北日本通信工業(KNT)から発売された三本爪タイプの大型クレーンゲームです。

現在多くのゲームセンターで稼働しているデカクレシリーズの初代機で、今回解説する初代デカクレの後継機が発売されてから既に10年ほど経ちますが現在でもそこそこの台数が現役で稼働しています。
「ビッグキャッチャー」は初代デカクレにのみ表記があり、後継機には「デカクレ⚪︎⚪︎」のシンプルなネーミングになっています。

ボディは白に赤のラインとロゴが入ったデザインが採用されており、白+赤のカラーリングはKNT製のクレーンゲームに多く採用されています。
同時期に発売されたツインジェミニにも同様のカラーリングが使用されています。

各部のサイズなど多少の違いはあるものの、その外観はタイトーから発売されていたトリプルキャッチャーメガにそっくりで、特にクレーンユニットの左右移動機構は全く同じ構造です。

現在大型三本爪タイプのクレーンゲームの大半は、この「デカクレ」シリーズとセガの「UFOキャッチャートリプル」シリーズが占めており、店頭で見かける機会も多いでしょう。

セガ「UFOキャッチャートリプル」やアトラス「トリプルキャッチャーメガ」との違いについても後述します。

基本スペック

幅  1250mm
奥行 1340mm
高さ 2245mm
重量 kg
消費電力 900W

他社の三本爪クレーンゲームとの違い



セガ UFOキャッチャートリプルとの比較

  • クレーンが回転する

 UFOキャッチャートリプルはクレーンがシリンダーで固定されており、下降・上昇中にクレーンは回転しません。
デカクレはワイヤーで吊られているだけなので、配線のカールコードに引っ張られることでアームが捻れるように回転したり、前後左右に揺れながら動作します。

また、景品に爪の先が当たった場合、UFOキャッチャートリプルがその場で停止するか真下に押し込む動きになるところ、デカクレは下降の終わりを感知するセンサーがかなり甘く、クレーンが横向きになってしまうことも多々あります。

  • 設定はシンプル

 デカクレにはUFOキャッチャートリプルのような細かな難易度設定はなく、基本的にアームパワー、アシストの確率、爪の滑り止め有無のみで設定を行います。
使用できる景品の幅はやや劣りますが、シンプルでわかりやすく、景品投入に必要なスキルや確認事項が少なく済むのは運営側にとって嬉しいポイントです。

  • 景品獲得センサーは一つだけ

 デカクレ・トリプルキャッチャーメガの景品獲得センサーが中央に一つだけ配置されていることに対して、UFOキャッチャートリプルにはセンサーが横並びに複数配置されており、反応漏れが少ない構造です。
しかし、ボールを敷き詰める運営を行なっている場合、落とし口へこぼれたボールも残さずカウントしてしまう欠点があります。


アトラス トリプルキャッチャーメガとの比較

  • 正面ガラスが拡大

 デカクレの筐体正面のガラスは操作パネルの上ギリギリまで拡大されており、フィールドの視認性が向上しています。
透明部分の面積が広くなることで圧迫感もやや薄れています。

  • 獲得アシストの条件

 プレイ回数に対して景品が獲得されていない場合にアームパワーが強まり、獲得を促すアシストモードが搭載されていますが、トリプルキャッチャーとデカクレではアシストの作動条件が異なります。
トリプルキャッチャーは前回獲得からのプレイ回数をカウントし、設定された回数を超えた場合にアシストが働きます。
対してデカクレは累計の投入金額と獲得個数をカウントし、あらかじめ設定された確率に収束するよう、ある程度ランダムにアシストが働く仕様になっています。
これにより、設定以上に獲得されている場合はアシスト頻度が下がり、獲得されていない場合はアシスト頻度が上がります。

シリーズ機

  • デカクレα

2014年発売
LED照明が採用され、消費電力が大きく削減されています。
筐体を上下分割して搬入出を行うことが可能です。

  • デカクレα ver.1.5

2018年発売
筐体の両サイドにカラフルなLEDが追加されており、獲得に虹色に輝いたり、エラーを知らせるようになりました。
筐体内の背面には景品のディスプレイをしやすくなるシェルフサポートが追加されるなど細かな改良が加えられています。

  • もっとデカクレ

2019年発売
筐体そのものに加え、ボタン、レバー、アーム全てが大型化された超大型クレーンゲーム機です。
背面もガラス製になっており、360℃全方位からフロアが見える仕様です。

  • デカクレ2


2023年発売
これまでのシリーズから大きく仕様・デザイン変更が行われ、ロゴがなければデカクレとは気付けないほどです。
アームが薄型のモーター式に変更されて筐体の全高が低くなり、搬入出やメンテナンスがしやすくなりました。
アームの変更でより大きな景品を掴めるようになっており、アームパワーは三本を個々に設定可能です。

遊び方・攻略のポイント・取り方

 デカクレは操作パネルの交換によりボタン式とレバー式の2通りの操作が可能になりますが、その多くはレバー式で稼働されています。
レバー式の操作方法や攻略についてはこちらの記事をご覧ください。

まとめ

  • 三本爪タイプの代表的クレーンゲーム
  • 同じようで結構違う他社機種との違いに注目
  • 初代からα ver.1.5まではプレイ感に変わり無し

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