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【プライズゲーム解説】UFOキャッチャートリプル

目次

どんなゲーム?


 UFOキャッチャートリプルは2017年(平成29年)にセガから発売された三本爪タイプのクレーンゲームです。

UFOキャッチャーシリーズ初の三本爪タイプで、大型景品に対応した大型のマシンです。

同系統のクレーンゲームではKNTのデカクレが代表的です。

景品落とし口を手動操作で簡単に拡大でき、40cmを超える超大型景品にも対応できるようになっています。

デザインやシステム面については前年に発売済みのUFOキャッチャー9Secondをベースにしており、タッチパネルでの各種設定、無線通信による筐体間の連動、UFOキーでの簡易操作などの機能が搭載されており、ソフト・ハードともに使いやすい高水準なマシンに仕上がっています。

その他の機能の詳細はUFOキャッチャー9の解説記事で紹介しています。

基本スペック

幅  1304mm(1305mm)
奥行 1343mm(1349mm)
高さ 2169mm(2156mm)
重量 304kg(322kg)
消費電力 110W(146W)

(括弧内はsecondの数値)

デカクレとの比較

 同ジャンルのクレーンゲームで競合になるKNTのデカクレα(2014年)との違いは以下のとおりです。

  • クレーンの昇降

 デカクレ・UFOトリプルはどちらもワイヤーを巻き上げる昇降方式を採用しています。
ただし、デカクレのクレーンはワイヤー一本で支えているのに対し、UFOトリプルは過去のUFOキャッチャーシリーズ同様にワイヤーをシリンダーで囲んでおり、昇降中にクレーンユニットが回ったり傾いたりしないように設計されています。




↑UFOトリプルとデカクレのクレーンユニット比較

この構造の違いによってUFOトリプルは回転や傾きに影響されにくく精密なアーム操作が容易です。

対してデカクレはクレーンの揺れや傾く仕様を逆手に取ったトリッキーな狙い方が可能であり、この違いは攻略の際にも影響を与えています。

  • クロー・アームの構造

 デカクレのクロー(アーム)の開閉は電磁石を使用した方式で行われており、三本のアームを一つの機構として開閉しています。

UFOトリプルはそれぞれ制御された三本のアームを同時に動かすことで開閉を行なっています。

構造が単純な分、デカクレの方がメンテナンスはしやすくなっています。

UFOトリプルは複雑な構造をしており、故障の際には修理に難儀しますが、その分アームサイズや爪の角度を変更可能で使用できる景品の幅が広いという長所をもっています。

  • 落とし口の調整

 UFOトリプルは落とし口のサイズを変更可能です。

景品に合わせて落とし口を広くしてデカクレで使用できない超大型景品を使用できます。

落とし口のシールドの高さも調整できるので絶妙な難易度調整が行えます。

  • 移動範囲設定

 UFOトリプル、デカクレはどちらも縦横の移動範囲を変更可能です。

ただしトリプルは縦横に加えて、下降限界も設定可能です。

  • 獲得センサー

 景品獲得時のセンサーはどちらもセンサーの間を物体が通過した時に反応するタイプですが、デカクレのセンサーは中央に一つ、UFOトリプルのセンサーは複数横並びに取り付けられています。

そのため、うっかりフィールドのボールをキャッチしてしまった際にはUFOトリプルの方が反応しやすく、景品獲得を誤検知する可能性が高くなっており、地味なようですが後述の攻略時にも重要なポイントになります。

遊び方

 操作はこれまでのUFOキャッチャーシリーズと異なり、レバーとボタンを使用した操作になっています。

レバー操作で移動後にボタンを押すとクレーンが下降し、下降の途中で再度ボタンを押すとその場でアームを閉じることが可能です。

下降ストップ機能はON/OFFの切り替えがあり、OFFに設定されている場合は所定の位置まで下降するか何かに当たるまでクレーンが下降します。

攻略のポイント・取り方

 UFOキャッチャートリプル、そしてトリプルツインの攻略で重要なポイントは、アームが回転しない事です。

他の多くの三本爪キャッチャーはクレーンをワイヤー一本で吊り下げており、アーム開閉のための配線がカールコードで接続されているため、下降・上昇中コードの伸縮によってクレーンが回転してしまいます。

デカクレのクレーン上部

しかし、UFOキャッチャートリプルのクレーンユニットはしっかりと固定されており、下降・上昇中に回転することはありません。

トリプルツインのクレーン上部

そのため、景品タグの輪っかやぬいぐるみの脇の下などをピンポイントに狙うことが可能です。

 他社の三本爪キャッチャーと同様、パワーアシスト機能が搭載されているため、何度も挑戦していればじきに強パワーが発動し、高確率で獲得できる状態になります。

強パワーの時に失敗してしまっても、獲得するまでは高確率で強パワーが発生するため、諦めずに挑戦しましょう。


UFO9に搭載されていたコーナーランプも健在です。

連続プレイ回数が一定数を超えると点灯する仕様で、回数は個別に設定できます。

対して強パワーの発生は現在までのトータル売上と払い出し個数をカウントして、設定確率に近付くように自動制御されています。

内部のカウントとランプ点灯に直接の連動はありませんが、一つの目安としてチェックしておきましょう。

景品獲得のカウントは景品落とし口のセンサーを物体が通過することで加算されるので、フィールドに敷き詰められたボールなどが落ちてしまっても景品獲得としてカウントされるので、うっかり落としてしまわないよう注意が必要です。

下降停止機能が使えるのであれば、ボールは掴まないように直前で止めることをおすすめします。

UFOキャッチャートリプルは確率機?

 三本爪としては、回らないクレーンで比較的狙い通りの位置を掴みやすく、実力がある程度影響することから、確率:実力の比率は6:4程度といったところです。

マイナーチェンジ

  • UFOキャッチャートリプルA(エース)

2018年




 イオンファンタジー系列で導入されている特別仕様機です。

カラーリングが緑を基調としたものに変えられており、サイズはややコンパクトになっています。

  • UFOキャッチャートリプルSecond(セカンド)

2020年

 カラーリングが若干変更され、細かな改良が行われています。

旧型からのバージョンアップキットも存在します。

アームはLアームがUFOキャッチャー9と同型のものから、LLアームと同じデザインのものに差し替えられています。




クレーンはアームの向きが逆になっています。

アームから景品が溢れる際、旧型は手前側、Secondは奥側に転がりやすいので、転がって落とし口に入る確率は旧型の方がやや高いようです。

  • UFOキャッチャートリプルPREMIUM(プレミアム)

2022年
 旧型、Secondいずれかから改造するバージョンアップ機です。

外装にゴールドをあしらった高級感のある筐体になっています。

SecondまでのLLアームに加え、さらに一回り大きなアームが使用可能になっています。

ソフト面では景品単価税抜1000円に対応しています。

まとめ

  • UFOキャッチャー初の大型三本爪
  • うっかりボール獲得に注意
  • 確率:実力=6:4

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