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【プライズゲーム解説】カプリチオサイクロン


目次


どんなゲーム?

カプリチオサイクロンSR
Capriccio Cyclone SR
2000年(平成12)にタイトーから発売されたクレーンゲームです。

 前年に発売されていたカプリチオサイクロンのマイナーチェンジ版として登場し、外装がピンクから白に変更されていますが、機能面での違いはありません。

カプリチオサイクロン

そのため、以下はカプリチオサイクロン・サイクロンSRを共通のものとして扱います。

 景品落とし口・取り出し口が過去機種よりも拡大し、アームも大きなものに変更されています。

これは1997年の原価額上限額引き上げで大型化した景品に対応したものと思われます。

カプリチオスピンで登場したシリーズおなじみのクレーン回転機能は今作にも健在です。

クレーンの操作は横移動、縦移動、クレーン回転の3ボタンで行います。

シリーズ2代目のニューカプリチオ(1992)から7代目ニューカプリチオ2(1998)まで続いていたスロット機能(数字が揃うとクレジットが追加される)は廃止されました。

そのほかの相違点としてシリーズでも珍しく、正面の窓ガラスはスライド式ではなく、手前に滑り出す開閉方式が採用されています。

このような滑り出し窓タイプは1990年代後半〜2000代前半でクレーンゲームメーカー各社から登場しましたが定着することはなく、現在は小型のクレーンゲームでのみ採用されています。

落とし口は外側奥に設けられています。

落とし口が奥にある都合上、景品獲得時のスロープがやや長く、景品が途中で引っかかった際の備えとして筐体側面に小さな扉が付いています。

 景品原価上限の緩和によりクレーンゲームの可能性が広がった時期に登場しましたが、2001年に登場したセガのUFOキャッチャー7が圧倒的な強さでシェアを獲得しました。

カプリチオサイクロンは回転クレーンという独自の強みで健闘してはいましたが、クレーン回転によって難易度設定が安定せず、数年でクレーンゲームコーナーの隅に追いやられて行きました。

現在でも、ちょっとレトロなゲームセンターでは現役で稼働する姿を見ることができるでしょう。

基本スペック

幅  1760mm
奥行  895mm
高さ 1980mm
重量  255kg
消費電力 210W

遊び方

 料金を投入するとゲームスタートです。

1ボタンで横移動、続いて2ボタンで縦方向の移動を行います。

カプリチオサイクロンはゲームスタート時のクレーンの位置を、手前または奥に施設側で設定が可能です。

ホーム位置が手前に設定されている場合は奥へ、奥に設計されている場合は手前へ動きます。

移動後、3ボタンでクレーンの回転です。

ボタンを押している間クレーンが回転し、離すと下降を開始します。

回転時は縦90度になったところで逆回転、180度回転したところで再び逆回転します。

下降してアームが閉じると回転した角度はそのまま落とし口の上へ移動し、元の角度に戻ってからアームを開きます。

落とし口に景品が落ちれば獲得になります。

攻略のポイント・取り方

 カプリチオサイクロンの攻略において重要なポイントはなんといっても回転機能です。

アームパワーさえあれば、どんな角度の景品もバランスキャッチが容易です。

また、持ち上げるパワーがない場合は以下の狙い方をおすすめします。

  • 他機種では狙いにくい角度の隙間にアームを差し込む

アームの回転を駆使すれば、普通ではアームが入らない角度の隙間にアームを引っ掛けたり、
移動後の微妙なズレを微調整することが可能です。

  • 落とし口に対して垂直にアームを引っ掛けて転がす


落とし口に向かって転がるように引っ掛けます。
回らないアームでは左右に転がすことしか出来ませんが、カプリチオサイクロンの場合はアームを90°回転させることで、落とし口の手前にある景品を奥に向かって転がすように狙う事が出来ます。

  • 落とし口に対して水平にアームを引っ掛けて転がす


回らないアームでは前後に転がすことしか出来ませんが、カプリチオサイクロンの場合はアームを90°回転させることで、落とし口の横にある景品も横に転がすように狙う事が出来ます。

重心よりも、やや落とし口から遠い方を持ち上げるように狙うと転がりやすいです。

※イメージしやすいよう、落とし口を手前にしています。

 アームパワーは専用のバネを切り替えることで調整されています。

太さの違う三種類のバネが内蔵されており、それらを切り替えることでバネなしを含めて4段階の調整が可能です。

外見ではどの強さになっているかを見分けることはできないため、アームの強さは実際にプレイしてみて判断しましょう。

後継機

カプリチオサイクロンピュア
Capriccio Cyclone Pure
2001年(平成13)

 音声が同2001年に登場したカプリチオプロと共通のものに差し替えられており、クレーンの移動速度UPでゲーム回転率が向上しています。

ピンク、ブルー、グリーン、ホワイトのカラーバリエーションが存在します。

まとめ

  • ボタン操作でクレーンが回る
  • UFOキャッチャー7の登場で敗北
  • 攻略は回転を最大限活かす

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