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【プライズゲーム解説】スウィートランド4 【20年経っても現役!】

目次

どんなゲーム?

  1999年にナムコから発売された、4人まで同時プレイ可能なドーム型プライズマシンです。

 1986年発売の初代スウィートランドから続く、スウィートランドシリーズのいわゆる「一番よく見るやつ」です。

最新機種のスウィートランド5が2015年に登場しましたが、まだまだ多くの店舗で現役ですね。

通常版は赤と黄色がメインのカラフルな筐体で、2002年にカラーバリエーションのブルーバージョン発売されていて、こちらも比較的よく見かけます。

過去シリーズとの違い

 スウィートランド3まではただ乗っかっているだけだったドーム部分にステーが標準装備となり、ドームを持ち上げて固定できるようになっています。

アームユニットも改良されました。

以前は4ブース分を丸ごと外さなければアーム交換などは行えませんでしたが、スウィートランド4からはアームを1ブースごとに取り外し可能になり、メンテナンス性が向上しました。

また、景品をすくうショベル部分も金属のフォーク型から樹脂製の板に変更されています。

底面にはキャスターが追加されています。

3にはキャスターはついておらず、床に直置きだったのです。

今ではほぼ全てのアミューズメントマシンにキャスターがついていますが、当時は直置きのマシンも少なくなく、移動に四苦八苦していました。

 ゲームモードとして、設定時間内で何度もプレイ可能な取り放題モードが追加され、運営の幅が広がっています。

 また、2004年にはキャンディやチョコレートなど、高温で溶けやすい景品向けに追加オプションとしてスウィートクーラーが登場しました。

筐体側面に設置するカセットタイプ、スウィートランド本体を上に乗せ、立った姿勢のまま遊べるようになるスタンドタイプの2種類が発売されました。


スウィートクーラー(カセットタイプ)

スウィートクーラー(スタンドタイプ)
※画像はスウィートランドプラス

タワー運営

 最近は比較的少なくなってきていますが、スウィートランド4全盛期の象徴的な運営といえばタワー運営です。

お菓子やトミカのような小さなおもちゃがプッシャーテーブルの下段に何段も積み上げられており、そのタワーを崩して獲得を狙います。

タワーは落とし口手前のギリギリのところに建てられており、簡単そうに見えますが、積み方によってはタワー上部がドームの内側に接触し、どんどんもたれかかっていき、土台部分を完全に落とし切らなければ倒れてはくれません。

土台を完全に落とした頃には景品はドームの内側のカーブに沿って後ろへ反り返り、多くの場合は半分近くが後ろへ倒れてしまうので、獲得できるのはタワーの下側部分のみになってしまうなど、恐ろしい集金マシーンと化したスウィートランドがよく見られました。

数千円、果ては1万円越えの投資でも崩しきれず、子供は飽きてどこかへ行ってしまい、店員の目を盗んでドーム部分を叩いてアラートが鳴り響く様子が日常茶飯事でした。

 もちろん全てがそうではありませんし、良心的な設定もありますので、よく見極めてプレイしましょう。

筆者の持論ですが、設定の難易度を見分ける力もプライズゲームスキルの一つだと思っています。

バリエーション

 2004年にはマイナーチェンジ版のブライトバージョン、サクラバージョンが登場しています。

・ドーム内に円形の照明が追加
・照明で発生する熱を外に逃す排気ファンが追加
・BGM一新、音質向上
・スライドテーブルの稼働幅調整が容易に
・ドームステーにサスペンション追加
・メンテナンスドア内に液晶画面追加

カプセルトイ発売

 2021年4月、スウィートランド4をモチーフにしたカプセルトイが発売され、SNSでも話題になるなど、このマシンの愛されっぷりがよく分かりますね。

小さいながら高クオリティな見た目と、ターンテーブルが回転するギミックで非常に人気だったようです。

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